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「ROS2ではじめよう 次世代ロボットプログラミング」編集協力者

「ROS2ではじめよう 次世代ロボットプログラミング」を執筆するにあたって、編集協力者のお二人にはいくら感謝しても、し足りないくらいの献身的なご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

今回はそのお二人のご紹介と謝辞を転載します。

Geoffrey Biggsさん(株式会社ティアフォー チーフエンジニア)

誌面より

Technical Steering Committee委員でもあり、ROS1の前身のロボットミドルウェアを開発している時からROS主開発者たちとの交流があるGeoffさんに本書の編集協力を仰ぐことができたことは、本当に光栄でした。ROS2は、それこそカンブリア紀の生き物のように猛烈な速度で進化していっています。その進化をつぶさに観察し続け、自身も積極的に開発に携わるGeoffさんに本書をレビューしてもらうことができなければ、本書の品質は出版に耐えられなかったかもしれません。

高妻 真吾さん(株式会社Preferred Networks エンジニア)

誌面より

著者の勤め先である株式会社Preferred Networksの同僚で、3児の父でもある高妻さんは、著者が本書を執筆することを家族以外に最初に打ち明けた人です。高妻さんは前職時代からROS1を製品に取り込むために、バリバリ使い倒してきた歴戦の勇士です。編集協力を高妻さん自身から願い出てくれて、家事育児も大変な中で最後まで親身に本書の品質向上の手助けをしていただけました。本書をレビューするまでROS2を触ったことがなかったことも、第三者視点でレビューしていただく上で、とてもありがたかったです。

編集協力者の役目

編集協力者には次のような内容で本書の改善提案をお願いしたのですが、短いレビュー期間で僕が想定するよりも遥かに上回る改善提案をいただくことができ、大変に助かりました。

  1. 解説の順番など構成に関わる指摘
  2. より良い解説手法や技術・ツールがあるという指摘
  3. 解説の誤り/コードの誤り
  4. 表記ゆれ/日本語校正/誤字脱字

5月初旬のレビュー時点での本書の完成度は、正直50%といったところでした。”Done Is Better Than Perfect”ではありませんが、まずは書き切ることが重要であり、読み手がいない中で無駄に品質だけを向上しても意味がないと自分に言い聞かせてストーリーの粗筋を完成させた状態でした。サンプルコードもバグだらけ、誤字脱字だらけ、の中で編集協力者は丁寧に客観的に、それでいて厳しくレビューを行っていただくことができ、そこから本書の完成度は一気に90%くらいまで達することができました。つまり、本書の完成度の半分近くは編集協力者による貢献のおかげです。

編集協力者は多すぎても混乱を招き、少なすぎても品質向上に繋がりませんでした。このお二人にご承諾いただけたことは本書執筆の上で大きな意味を持っています。

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