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ROS Japan UG #14 International Meetup

先週末開催されましたROS Japan UG #14 International Meetupの開催レポートをお届けします。

開催場所は代官山にあるDigital Garageというインキュベーション会社の社屋の最上階の部屋をお借りしました。 Tokyo ROS Meetup主催者の@surfertasさんとの共催で行った初めてのコラボレーションイベントです。 @surfertasさんの人脈のおかげで、すごく豪華なゲストスピーカーに集まっていただくことができました。

ゲストスピーカー

Gary Lo (PSYGIG CEO): Accelerate Data Driven Robotics

Digital Garageに入居しているスタートアップの一つ、PSYGIGのCEOが講演してくれました。 ドローンなどのロボットプラットフォームに制御量のロギングやエラーレポートのクラウド連携機能を提供している企業です。

Yumi Tsuda (DG Incubation Inc. Investment Manager)

TsudaさんはOn Nework Labというスタートアップのための集中育成プログラムを提供されています。 Qiita, WHILL, FRILなど、今となってはかなり有名なスタートアップもここの卒業生ということでした。 もしスタートアップを起業しようと思ったら、ここの門を叩こうと思います。

Yutaka Kondo (ROS Japan Users Group): ROSCon 2017 Report

僕も発表することになっていたのですが、ROSCon 2017にせっかく参加したので、それの参加レポートというか、面白かった発表紹介を行いました。

発表資料も録画映像もROSCon 2017のサイトにアップロードされているので、英語で聴きたい人はそちらを直接見てもらって、僕自身は当日は日本語で説明しました。

次回は自分の内容で気兼ねなく英語で発表して見返すことにしましょう笑

Koichi Nakamura (Idein Inc. CEO): Acceleration of Deep Learning Inference on the Raspberry Pi

これはかなり驚かされました。 Raspberry PiのGPUの仕様が公開されて、独自にGPGPUのためのプログラムをアセンブラレベルで書いたそうです。 そのおかげで、Raspberry Pi Zeroでもディープラーニングベースの物体認識器が数FPSで動くデモを実物でも見せてもらいました。 日本にも恐ろしく技術力のある猛者がいるんだと感動しました。

オープンソースにはなるか?という質問がありましたが、さすがにまずは商用で販売して、そのあと考えるそうです。 それはそうですよね。

David Ha (Google Brain Researcher): Robot Simulation: A look at simulations and machine learning

こちらの講演は、本人の希望で撮影などはNGでしたので、何も話せません。 ただ、ディープラーニングで実ロボットがガシガシ動く時代があと数年で来そうです。 roboschoolレポジトリは要ウォッチですね。

https://github.com/openai/roboschool

いやぁ、イベント参加して良かった!

ライトニングトーク

ライトニングトークの内容は全員が資料をconnpassに共有してくれているので、そちらをご覧ください。 特に三次元メディアさんの内容は濃くて面白かったです。センサ屋さんかと思ったら、マニピュレータもガンガン使ってソリューションを販売していて動画は迫力がありました。

https://rosjp.connpass.com/event/66671/presentation/

みんな大好き@OTLさんはRust+ROSの発表をしていました。 Discourseで知った内容でしたが、逆運動学、RRT、URDFパーサなどかなり大掛かりな実装規模になっていそうです。

事前支払い

今回のイベントで初めてconnpassの事前支払い機能を使いました。 信頼性の高いPaypalを使ったシステムではありますが、個人名(僕)のPaypalアカウントに対して支払いを行うのは、かなり心理的障壁があるものと思われましたが、結果的にはほぼ満席の参加者が集まり、うまくいきました。

事前支払い参加者のおかげで、僕は赤字の心配なくお菓子、ピザ、飲み物をオンライン注文することができました。ありがとうございます。 ちなみに、お金の流れには細心の注意を払っております。 気になる方はrosjp.slack.com#paymentチャンネルをご覧ください。 軽食の購入費と口座引き出し費用がスクリーンショット付きでログされるようになっています。 合計収入の8割ほどを使い、残りは将来のイベント用途や不測の事態のためにとってあります。

これまでのイベントでは、先着順であるため、どうしてもイベント申し込み開始日に満席になってしまうほどの応募があり、当日行けるかどうかもわからない人でも、とりあえず申し込む傾向にありました。 そのため、当日キャンセルが相当数発生してしまうわけですが、事前支払いにすることで、応募数の推移は穏やかになり、しかも当日の参加率もかなり高くなりました。

無料枠も設けた上で、この軽食スポンサー枠はこれからも続けていこうと思います。 軽食スポンサーの皆さん、ありがとうございました。

英語発表

今回はTokyo ROS Meetupの参加メンバーは日本人以外の方がたくさんいて、その方にも参加してもらいやすくするために、初めて英語メインの勉強会になりました。 日本人以外の参加者は全体の3分の1くらい(15人くらい)には達していたように思います。 こうした新しい試みのおかげもあって、ROS Japan Users Groupの参加メンバーも700名を優に超えるまで成長してきました。 日本人参加者の方々も英語使用をポジティブに捉えてくれる方ばかりだったので、こちらも継続していきたいです。

@surfertasさんはすでに次の勉強会の企画も考えてくれているので、年末年始あたりで、もう一度開催されることになりそうです。 次回もゲストスピーカーが豪華なことになりそうですよ。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.

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