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ROSCon 2017プロポーザル投稿

皆さんは、ROSCon 2017をご存知でしょうか? ROSコミュニティ全体の開発者会議です。 本年は9月21,22日にカナダ・バンクーバーで開かれます。

http://roscon.ros.org/2017

そのROSConで発表するためのCall for Proposalsの投稿期限が日本時間の昨日16時でした。 実は週末と月曜朝の時間を使って、私も投稿しました。

http://roscon.ros.org/2017/#call-for-proposals

ROSCon Diversity Scholarship Program

本日記事にした理由は、僕にも打算的な側面があって恐縮なのですが、ROSConには例年、渡航費補助のための奨学金プログラムがあります。 この奨学金プログラムの素晴らしいところは、コミュニティにおけるマイノリティ層のみを対象としている点です。

We invite applications from members of groups that have been traditionally underrepresented in the tech community (including but not limited to: women, LGBTQ+, people of color, people with disabilities, and people from ethnic minorities in their country of residence), who may not otherwise be able to attend ROSCon.

http://www.ros.org/news/2017/06/roscon-2017-diversity-scholarships.html

つまり、

  • 女性
  • LGBTQ+
  • 有色人種
  • 障がい者
  • 少数民族

といった社会における伝統的に弱者となってきた人たちに向けて、優先的にROSConに参加してもらおうとプログラムを組んでいます。

私も黄色人種であるという点でマイノリティであり、応募資格があると判断して応募しました。 日本人は英語圏での活動に対して伝統的に消極的な行動をとりがちです。 せっかく私は現在、ROS Japan Users Groupの主催者の一人として動ける立場にあるのですから、この壁を率先して打ち破り、後ろに道を作っていかないといけないと思っています。 意識だけでなく行動力も高くありたい。

Call for Proposals

奨学金プログラムへの申請だけでなく、Call for Proposalsへの投稿も行いました。 ちょうど他にもプライベートで色々とイベントが重なったこともあって時間が厳しかったのですが、前日夜なべしたり、僕よりはるかに英語の堪能な配偶者に英文を添削してもらったりしながら、なんとか投稿することができました。

内容はまだ秘密です。 万が一採用されることがあれば、そのときお教えします。 私が投稿した時点で番号が361番目だったので、たとえ第1回目のROSConからの連番だったとしても、相当数の投稿があったのかと思われます。

いずれにせよ死力は尽くせたので、やってよかったです。

ROSCon 2016

実は昨年、興味本位でROSCon 2016に急遽参加してきました。

http://roscon.ros.org/2016

昨年は韓国ソウル開催ということもあって、飛行機の予約などは遅かったのですが、渡航費はかなり安く抑えることができました。

そこで、ROS 2の発表を聞き、特徴や現時点の進捗状況、将来性を知ることができ、大きな興味を持ちました。 全ての発表が面白かったです。

出会いも多く、PAL Robotics CEOのFrancesco Ferroさんと知り合いになれて、お昼を一緒に食べたり、OSRF CEOのBrian Gerkeyさんと一言だけですが会話することもできて興奮しました。 本当に参加してよかったです。

最後にROSCon 2016の開催地を探している旨が発表されました。

ただ、例年、ロボティクスに関する国際会議のICRAやIROSの前後に近くで開催されており、本年もIROS 2017開催地のカナダ・バンクーバーで開催されることになりました。

私自身もRoboCup 2017が名古屋開催されることもあって、日本開催に向けて少し動いたのですが、この流れは止められませんでした。 ICRA, IROSのスケジュールを見ると、来年の日本開催も難しそうですが、なんとか近い将来招致したいですね。

明日からはROS 2の勉強に戻ります。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.

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